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A Girl in the Wonder Land(2013)  松田聖子 [2013年に購入したアルバム]

A Girl In The Wonder Land
LuLu!!
Fairytale
カリビアン・ウインド
Oh! Dariling, Listen to me!!
ひみつ
Oh No!!
白い月
I'm saying good bye~愛しい人~
あの星の輝きをあなたのもとへ

最初にお断りしておきます。現在も聖子ファンである方は読まないで下さい。
読んだら、間違いなくムカつきます。
それでも「読んでみようかな」というのなら、ご自由に(笑)
但し、人に当たらないで下さいね。

音楽に限らず、裏切られたという言葉には二通りの意味がある。
ひとつは、望外に素晴らしかったというもの。
もうひとつは、まさに期待を裏切られたというもの。

このアルバムは、間違いなく後者だ。よくもまあ、こんな下らないアルバムを堂々とリリース出来たものだ。ユニバーサルの懐の深さに感服するわ。もっとも、アルバムを聴いた限り、予算をだいぶ削られているようだね。
現在は昔と違ってコンサートで稼げるのだから、コンサートは常に超満員の松田聖子には、もうちょっと予算を割いても良いような気がするのだけれど。もしかしたら、コンサートの収益はユニバーサルに入らない契約なのかな?

もうひとつのブログでくどいほど公言しているけれど、僕はあくまでも80年代の聖子ファンだ。それも、松本隆がほとんどの歌詞を提供していた時代限定のファンだ(だから、「シルエット」までもほとんど聴かない。「North Wind」は好きだけどね)。なので、アルバム「Precious Moment」以降は「永遠の少女」しか買っていない。「Seiko Suite」などのベストアルバムを除いて。なのでまあ、そこそこの曲は聴いているのだけれど、印象は「取るに足らない」の一言だけ。

そんな状態が随分続いていたのだけれど、最新シングル「LuLu!!」を聴いて、印象が久しぶりに良い方に変わった。これまた何度も公言しているのだけれど、松田聖子には作詞作曲の才能が無い。そして、音楽をプロデュースする才能も無い。歌の上手さは天下一品だけれど、それはあくまでも天性のものだからね。いわゆる「天才とバカは紙一重」ってやつなんだと思う。それを本人が自覚したのか、Charaの申し出を受け入れて、このシングルは久しぶりに自作以外のものとなった。これがまた出色の出来映えで、僕には”久しぶりのヒット”になったわけだ。どんなに才能が無い人でも、たまには良い歌詞を書くことがある。この曲がまさにそれ。「With You」を連想させるような歌詞がなかなか良いのだ。それに、ある意味Chara らしくないポップな曲が載る。この曲に関してだけ言えば、2013年に発表されたポップミュージックの中では上位に位置していると思う。

加えて、ネットで「久保田利伸が曲を提供している」という情報がアップされていた。そこで大きな勘違いをしてしまった。「全曲ではないだろうけど、大半を松田聖子以外のミュージシャンが書いた曲を歌う」と。それなら、当然買うしかないと。で、実際に手にしてみて、期待は大きく裏切られた。たった3曲だけじゃん・・・。

そこでもう聴く気力を失ってしまったわけだけれど、せっかく買ったので聴いてみた。思った通り、駄作だった。一番最悪なのは、アルバムコンセプトが無いこと。せっかく「A Girl In The Wonderland」とうタイトルを付け、五十路にもかかわらずビキニを着たジャケットにしたのだから(こういうプロデュース能力は凄いよね)、年齢を感じさせないアイドルポップ(と言っても、AKBやももクロとは違うからね)を貫いて欲しかった。せっかく五十路のおばさんが少女の曲を歌っても良い時代になったのだから。

でも、タイトル通りなのは最初の2曲だけ。アルバムタイトルにもなっている「A Girl In The Wonderland」は自身の曲ではあるけれど、「Strawberry Time」を彷彿させる佳曲だし、「LuLu!!」もアイドルポップ。なので、この2曲の流れはいい。3曲目のワルツ「Fairy Tale」、4曲目のボッサ「カリビアン ウインド」もまあ悪くはない。

問題は5曲目。これは歌詞も曲も最悪。彼女が信頼し続けている小倉良には音楽的才能は無いことは周知の事実であるはずなのに、未だに起用し続けている理由が分からない。8曲目の「白い月」は如何にも久保田利伸らしいR&Bで、これだけは素晴らしいのだけれど、他は全然ダメ。もし他の人がプロデュースを担ったとしたら、絶対にこんなアルバムにはならなかったと思う。仮に亀田誠治がプロデュースとアレンジを手がけたら、めっちゃキラキラした、タイトルにふさわしい内容になっていたのじゃないかと思うと、本当に残念でならない。1枚のアルバムで少女が大人になっている様子を描くのも構わないけれど、今作は、ちょっと一気に年を取りすぎたよね。

ただ、久保田利伸の曲との相性は抜群なので、一度、久保田と組んでR&Bに特化したアルバムを作るのもいいなとは、ちょっとだけ思った。

色々なところで「彼女は孤独な人」と書かれているけれど、そろそろ心を開いてもいいんでないかな?

最初にああ書いたけど、僕が長い文章を書くということは、気に入っているか、何も考えずに書いているかのどちらかです(笑)

A Girl in the Wonder Land(初回限定盤A)(DVD付)


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銀狼

辛口レビュー待っておりました(笑)
でも、意外と激辛ではなかったようで。。。
聖子に関して、もう一つ書き忘れてる事がありますよ。
曲のタイトル付けのセンスもない(苦笑)
何でも「!」を付ければいいってもんじゃないのに、と思うんですがねぇ。
「カリビアン ウインド」って題名見た時は目を疑いましたし^^;
でも、前作の「Very Very」で完全に諦めて
今のクオリティを受け入れようと決めた時に比べると、
全体の出来が格段に良くなっていると思ってます。
でも、肝はやはり「白い月」かなぁと。
ここ数年の粘っこい唄い方が久保田のR&Bサウンドにマッチしている
気がするのですが。。。


by 銀狼 (2013-06-22 23:12) 

flyingkiwi

白い月は良い出来ですよね。本当に久保田利伸プロデュースでアルバム一枚作って欲しいです。
気に入ってる曲もあるので、激辛にはなりませんでした^^;
by flyingkiwi (2013-06-22 23:53) 

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